[けれど、その時の由美子ちゃんは、そのあと、しばらくは専用施設に預けられたらしいんだけど、
なんと、逃げちゃった。ああ、クスリの入った身体は、どうしようもないんだな、と
そして、でも、訪ねてきた時は吃驚したなぁ。
いや、戻んないほうがいいよ、とは言ったけれど、
それは止められなかった。
ただ、お礼をいってもらえた。さすがに困った顔をしただろうって思う。
幼馴染がいる。
もう帰ってこないってことを、もし、よかったら伝えて、なんて。
自分で言えよって最初断ったけれど、強く懇願されて引き受けた。
だって、由美子ちゃん、本当に可愛かったからな。
あそこに戻って、もう、外には出れないだろう。
助けてあげたかったけれど、やっぱ、そんな勇気はなかった。
だから、由美子ちゃんがいなくなって、そのあと、幼馴染はそんな勇気を出したなんて話は、
>>7 死んでなかったら、耳に届いていたかもなぁ。* ]
(581) 2016/06/04(Sat) 23時頃