― 廃ビル・5F ―[最上階である五階は、階下とは打って変わって、静かだった] オークが、いない……?[蠢く壁はそのままに。しかし、辺りを彷徨う肥満な化け物の姿はない。それだけで随分、長い廊下は広く見えた] 行き、ますか。[亀吉のほうを、うかがう。緊張感に、後頭部のあたりがぴりりと引きつるような感覚がした*]
(570) 2016/06/07(Tue) 00時頃