── 浄瑠璃公園 ──
[鮫の足留め、とは又妙な言い方だとは思うが事実なればそれ以上の言い方は見付からず。
「まあた、助けて貰ってばかりだな」なんて感謝を込めて言ってから、尋常ならず人の多さに多少気の遠くなるような思いも浮かべながら、その困ったような言葉に同意も思い浮かべながら、口を開く。>>407]
…老兵、と言うからには相応、
それなりの齢だとは思うのだが。
[「何なら、他の参加者が居ないか探してみるってのは如何か、」
そう言ったのは、他の者に聞けば老兵が何処の者であるかくらいは分かるだろうと思っての事だ。
先生がそんな折に、ひょい、といった軽さで持ち上げたそれに呼応するよう、上空から羽搏きの音が増えた、気がした。>>398
それを見仰いで、如何しようかと思った辺りで。
「嗚呼、行ってらっしゃい…?」と送り出したが、その相手くらいは見ておくべきだったと、分かっていりゃあ後悔したとも。]*
(549) 2017/06/17(Sat) 04時頃