[まさか追跡者が存在する等とは想像もしていない者だから、アマトはこんな普通人の寄り付かない場所に、自分以外の誰かがいる事に驚きを隠せない。だが、黒衣の少年が己の名を呼んだとき、何故か既に、アマトは少年を見ていた>>517]……『そこに いるぞ』……。まさか。[遺跡の火は、最後にぼふんっ!と爆ぜて消えた。まるで火聖霊が機嫌を損ねたかの様に。火聖霊との対話は既に終えられていた。独りつぶやくアマト、そして黒衣のフードは少年の顔を隠している。だが]
(530) 2014/08/15(Fri) 23時頃