――テーブル席にて、渚くんと――
[了承を得ると、頷いて笑みを向けた。
なんだろう、彼はどこか緊張気味に見える。
よしお姉さん頑張っちゃうぞ!…と思うも、
何をどう頑張ればいいんだかさっぱりだ…ごめん…
結局いつも通り振舞って、あまりお見合いとか
恋とか、意識させない方向がいいのかなとか思ったけど
選んだ話題が思い切りアレ(あたしのわがまま…)だし…
えーいもういいや!なるようになる、でしょ!]
例えば矢の選定基準とか。どうしてその人に矢を撃とう、
あるいは撃たないでおこうと思った理由、とかさ。
…あたしたちの年頃なんて…
周りに「恋」が溢れてるじゃない?違ったらごめんだけど。
でも自分たちは恋できないし…そういう時どうする?とかさ。
[彼につられてあたしも、ジュースを一口。]
(523) 2020/03/29(Sun) 01時頃