[彼は常に太陽であり、光だった。己にないものを全て持ち、折れることのない強さで突き進んでいく道標だった。茶のグラスの中で、氷が揺れて、からんと音を立てる。薄茶の水面が僅かばかりさざめくのが、己の異能の限界だった。持ち合わせる力は、たったそれだけ。強さは欠片も無く――真っ直ぐ進むことすら、ままならない。] ――――……ロイ。僕は君が、羨ましい。[二人きりの時は、いつも彼の名を呼んだ。どれだけ己が遅れていても、名を呼べば彼は振り返ってくれた。組織に入った時から、ずっと共に育った幼馴染。しかし決して横に並び立つことは出来なくて、己はただ後ろに控えるだけ。――故に、あのグレイの瞳の視界に、己が入ることはない。] 羨ましい。[もう一度、呟く。視線は伏せたまま、手の中のグラスを見つめていた。]
(521) 2016/06/06(Mon) 21時半頃
sol・la
ななころび
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