[輝きにそっと触れた指先から、全身を、暖かな力の波が駆け抜けてゆく。ふわりと風に持ち上げられた一瞬、世界はただ二人きりのような錯覚に襲われて] …、許しましょう。 終の日まで、共に。 ―― ユージン。[許すという言葉の真の意味を、当時は理解していなかったけれど。不意に過った音を零して、小さく微笑んだ。]
(515) 2015/10/13(Tue) 21時頃