[空のグラスを隣に、ルパートが甲斐甲斐しく──と言っていいのかはともかく、宿の給仕を務める様子を眺める。
>>509 そのうちに、近づくベッキーの姿に視線を向けた。]
ん。そーうね。ありがと。
すきっ腹にアルコールは
… … ちょっと効きすぎかなー。
[へら。と笑う。今までと、変わりないような世間話の調子だった。対面した看板娘の顔は、どうにもいつもの明るさが陰ってしまっていたけれど。
酒を勧められれば、断ることもなくグラスを掲げて遠慮なくお願い申し上げた。]
えー。ばれた? そうそう、ひいきだから
…… なんてね。
がっかりとかはしてませんて。
ベッキーには、ベッキーの魅力があるでしょ。
すきっ腹の心配してくれたり、
優しいし?
[冗談めかした言葉には、冗談で返す。意味のないやりとりだ。意味のない、──平和な。]
(512) 2018/07/29(Sun) 04時頃