[こんな事されたら、本当に冗談では済まなくなる。
ただでさえヒューを幼馴染として見れなくなっているのに、あんなに近ければ益々幼馴染として見れなくなってしまうのに。
これでは、本当に想いを口にしてしまいそうになるじゃないか。
それをした瞬間、僕達の15年間の時間が崩れてしまう。間違いなく。
だから、僕はヒューに対する恋情を隠さなければならない、この先もずっと。
昔と変わらぬ様に笑いながら仮面を被って、ヒューに接せないと……。]
これ、しんどいなぁ……辛いなぁ……。
[想いを隠すのも辛くて、ヒューに手酷く接する事も出来ずに、胸の痛みに耐えながら。
誰も居ない部屋で一人弱音を吐きながら、腕で目元を覆い、シーツを強く掴む。
ごろりと身体を転がし、うつ伏せになって静かに瞼を閉じて深呼吸をしても疼きは中々鎮まらず。
ただ時計の、チクタクという規則的な音しか聞こえない。]
(501) 2015/11/22(Sun) 22時半頃