[先生が盗み見るように此方に視線をやっているのさえ気付かないほど、>>485
それ以前に、それの何かしらおかしい事にも今一つ思い至らないまま、らしくもなく眉間に皺など寄せて悶々としているのは見て分かったかもしれない。
意味を咀嚼し兼ねて説明を求めかけるより前に出された分かり易い言葉に、嗚呼、と合点のいったように1つ息吐くと。>>@210]
…嗚呼、その…
面と向かって云うのは恥ずかしいのだが。
繊細な美しさだとか、
いざって時には大胆で、
… 何ぞ面倒見の良い者だよ、
[何方か一方で良い、と云われたのに青年の答えた訳は言うまでもない。
先生の見ているのは、似た見目の別人なのだ。
死神が何処までを知り得るかは分からないが、否応なく答えるしか選択肢が存在しなかったのだ。
だから、これで良いかい、と問う先生と共に、彼の方を見遣った。>>489
“推しめん”とやらの事は語ったのだから、と。]*
(499) 2017/06/13(Tue) 05時頃