― 教室へ ―
[教室が並ぶ2階の廊下もしんとしていた。外はざあざあと相変わらずの酷い降りで、まるで夕方みたいに暗い。今がまだ朝だなんて思えないような暗さだ。
しんとした廊下を、こうこうと蛍光灯の灯りが照らしている。
なんだか雨に閉じ込められているような気持ちになって、私は努めて明るい声を出した]
なんかあれだね、こんだけ暗いと、文化祭の準備思い出さない?
[文化祭準備は結構大変だった。準備期間は下校時間も通常より延ばされて、わりと遅くまで学校に残って作業することも多かったと思う。
誰かが電気のスイッチを入れて、思った以上に外が暗くなっていることに気づく。そんなことが何度もあった。
そんなことを話しているうちに、教室にたどり着く。ためらわず私はがらっと扉を開けた]
よーっす!
[いつもと一緒の挨拶を添えて**]
(498) 2016/09/14(Wed) 00時半頃