――それは、神の力じゃないでしょう?
結局……自分は悪くないんだと、赦されたいのだと、思うだけだよ、
[なんて、神父>>471を前に言っても無駄なのだろうけれど。ただ赦されたいのではない、ただ懺悔したいのでもない。
何をしてもどうにもならないからこそ、このゲームに参加したのだから。
扇に反射する光を揺らしながら歌の続きを口遊んで。]
このゲームで優勝すること、
それが私の目的さ。
……いや、寧ろほとんどの参加者がそうなんじゃないかな?
[区切りの良い所で真面目な顔をして答える。まるで当たり前でしょう、とでも言いたげに。]
ねえ、神父さん?
神が赦したのなら罪は無くなるのかしら、罪を犯したという過去は?
――赦されるだけじゃ、意味がないのよ……ッ!
[絞り出すような声で語気を荒げ、きっと鋭い視線で膝を付く男を睨み付ける。武器を握る手に力が篭り、次の瞬間には無防備に見える相手に向けて力任せに扇を振り降ろした。]
(475) 2014/12/10(Wed) 03時半頃