―バー「アンダー」→路上―
また来るわ。今度は営業時間内にね。
[マスターにそう告げるとかろうじて千鳥足にはなっていないホレーショーと連れ立ってバーを出る。バーに入った頃と比べると、辺りは薄暗い。遠くの方にネオンの明かりがチカチカと見える]
[さて。どんな悪戯を仕掛けてやろうか?馴染みの店にでも連れて行ってもっと酔わせてやろうか?それとも、連れ込み宿にでも連れて行って責任とってとでも言ってみようか。そんな事を考えていれば、無口なこの男と歩く時間もいくらか楽しく感じる]
あ。ここ曲がるの。
[一つ目の角を曲がる。二つ目の角を曲がれば、そこは夜の街。]
ごめんなさいね、送らせてしまって。
[態度と口調だけはしおらしく。腹ではせせら笑いながら]
なるべく明るい道を通りたいの。
[尤もらしい事を口にして、夜の街の一角へと足を踏み入れた]
(470) 2014/01/20(Mon) 20時頃