[ぺたぺたと触れられるというのは、かなり居心地の悪いことではあったが、白いたおやかな指を拒むことはしない侭] お守りさ。……守る、というより、 示すとか 繋げる為の、というほうが近いか。[石にはそういう力があると、遠い昔に死んだ父が言っていた。それが齎したものには少し驚かざるをえなかったが。][そう答える間にも、掌は腕へ、肩へと体の輪郭を辿りマーゴットの黒髪と白い額が近くなる。顔に触れられた時は、少し眉に皺が寄った。目の見えぬ彼女は、こうして手で視ることが一番なのだ、と知りつつも]
(459) 2015/05/13(Wed) 00時半頃