[>>@378を見れば使用人仲間には、どうにも気易く接している模様だった。慣れたような仕種。かつて育った屋敷の”使用人達”を思い起こす。
ここの者達と似たひともいれば、似ていないひともいる。――大好きだった、ひとたち。
彼らも 皆 ころした けれど
余計な思惟を振り払う。値踏みするような、見極めるような視線が射るように突き刺さった。>>@379
そんな風に見られること自体、協会に身を寄せた頃から慣れている。それが人であるか、そうでないかなど、瑣末なことでしかない。]
『だから知りたい』
[飄々とした男が紡ぎ出されるもので、唯一かすかな真実が滲みでているような気がした。本当かどうかは定かではないけれど。人ではない彼とのやり取りはどこか懐かしささえ思いだされて]
そうね。お世話になっている身の上。――ひとつの質問だけ、答えるわ。嘘、いつわりなく。
[ほんの少しの気まぐれで、そう言った。]
(454) 2014/11/04(Tue) 02時頃