彼が完成させた大掛かりな作品を、 僕は本当に心から気に入っていたんだ。 静かに何かを眺めて過ごすのは好きだったし、 色鮮やかな景色をひとつずつ眺めて、 ふと指さす。「──ひまわり。見に行ったよね」 知っているような気がする景色を見つけると、 僕はなんだか得意な気分になれた。
(450) 2019/06/09(Sun) 15時頃