[悪戯話は面白い物でなく、どうやら困った物のようでした。
けれど、私はまるまる緑が、好ましいと思っていたのは内緒です。
程度の違いはあれ、そのような所は、もしかすれば第二王子様のそれとにているのかもしれません。久しぶりにその美しい色を欲しいと思ったりも致しましたが、それがいけないことだと判っているのでやめておきます。]
血の赤は、とても美しいと思うわ。
逃げれない色だと思うから。
だから、かなしいと思うのでしょうか?
[私は謎かけのような言葉紡いで、首を傾げた後、頷きます。]
大地には触れれなかったけれど
床に触れた足のそこから冷えて浮くのは心地よかったわ。
[内緒……という言葉に、仮面の底で微笑めば、それを契機にと、私は立ち上がります。]
随分長話をしてしまったの。
アンナが心配してるかもしれないから、これでお暇させてくださいな?
[止められなければ、そのまま私は部屋に戻るつもりでした。]
(447) 2011/02/10(Thu) 01時頃