[こんぺいとうを差し出せば、不安そうな表情は皿の上に散らばる姿に目を輝かせるものへと変わった>>410。
それに小さく安堵の吐息をこぼせば、オーレリアはひとつの勘違いを洩らす>>411。]
嗚呼、紺色ではないねぇ。
こんぺいとうの こん は、きんいろの金という字を書くんだよ。
別に、金色のものはないんだけど。
夜空のお星さんが、金色に見える人がそうつけたかもしれないねぇ。
──……って。
[紺色ではなく金色の字を書くと教えて、ついでに己の勝手な絵空事を混ぜてオーレリアに伝える。
伝えれば、彼女の華奢な指で挟まれた星が翳され、少女の視界には星の髪飾りをつけた己がいる状態。]
髪飾りなら、それこそお嬢さん達のが似合うだろうが。
それでも、君の目を楽しませることが出来たなら──……
[ まぁ、いいだろうさ。
柔らかな苦笑と、溜め息を同時に洩らした。]
(442) 2015/12/10(Thu) 22時半頃