[ 許諾の声>>419 わたしの指は、閉じた拳を辿る。 わたしの瞼に触れていた手。 医者の命ともいえる指は想像よりもしなやかで ………あたたかい? 気のせい、か。 手首を巡る細い紐と、それに付いたつるりとした…] せんせ、これはなあに?[そう、問いながら。 服の上から、ぽむ ぽむ と、腕、肩、胸元。 おおきさと厚みを確かめながら 首へ 顎へ 頬へ。 思っていたより骨ばった頬とか、少しざらついた肌 指に当たったかたい……眼鏡とか 耳にかかったあたりで無くなる髪。 真一文字に結ばれたむすっとした口元をさいごに ふふっと ひとつ、笑い。]
(434) 2015/05/13(Wed) 00時頃