―シゼの部屋前―
[シゼの使用人であるトニアが主の命を受け糸と布を集めに来た>>392事で、小鳥は彼女がここに留まる事を知る。
記憶の中の彼女はいつも具合が悪そうだった。
残る、その決断自体には驚かなかったけれど、印章を作ると聞いて、矢も楯もたまらず自ら布と糸を持ってトニアと共にシゼの部屋へと向かった。]
シゼさま、いらっしゃいますか。
ダンさまにお仕えしているレティーシャです。
先程トニアさんから印章のお話を聞いて――お手伝いさせて頂きたいと思いまして。
[自分自身はつけるとはまだ決まっていないけれど。
相当数作るなら手はあった方が良いだろう。
襤褸を繕いつつ旅をしてきたので幸い裁縫にはある程度の自信があった。
部屋で共に作る事が許されなければ、持ち帰ってでも手伝いたいという意思を伝えた。]
(430) 2013/01/17(Thu) 23時頃