シーパル、逃げて![光のナイフに肩や腕を貫かれながら、背後に向けて叫ぶ。 しかし、起こったのはそれとは真逆のこと>>413] シーパル、……っ![一瞬歪に変形した翅を、少女は見た。 それは、人工妖精がどういった存在であるか、少女に知らしめるには十分であった。 ナイフによる傷へ黒衣の端を縛るように巻き付けながら、無意識に胸の辺りを押さえる]"闇の者の声は千里先までも届いた、 風の唸りや遮る城壁に遮られることもなく" ――叫難の相《フェイズ・ハウリング》[闇の音色を増幅する術は、果たして効果があったか否か]
(425) 2014/08/20(Wed) 00時半頃