[……そう言えば、さっき買い物に出た時に喫煙所で二人、煙草を吸っている所>>253を見かけたのだったか。
それ以外にも話している所を見かけた事もあったから、もしかしたら二人は知り合いなのだろうか?
先程 "あの人" とちらりと目が合った時>>387に、隣に座っていたのは此方の方の国の人間のようだったから。
だからここから見える、"あの人" よりも少しだけ色の濃い髪の彼と隣に座る樫木とが、まさか幼馴染だなんて思わずに。]
………、ん。
樫木、ほら。用があるんじゃないか?
[そうしてついつい彼の居る座席の方を見てみれば、同じく此方を見ていたトレイル>>401とバッチリと目が合う。
けれど彼がまさか、"俺" を睨んでいるとは思わないから、てっきり隣の樫木に用があるのだと思い込んで。
自分では一応親切のつもりだったけれど、それが的外れなものだとは終ぞ気付かないまま。
ぐ、と背もたれに持たれて樫木があちらを見やすいようにしてやれば、ひょいと手をこまねいて二人の方を指差して見せた――その時にまだ、トレイルが此方を向いていたかはわからないけれど。]
(425) 2015/11/20(Fri) 00時頃