―少し前・温室―
[彼が笑みを浮かべれば歌う最中、嬉しそうに笑みを深めた、
然して長くも無い曲はすぐに終わりを迎え]
おや、マザーグースは好きかい?それなら良かった。
…さて、彼はそんなに高い塀の上に居たかな?
[ふんぞり返って居たかどうかの記憶はない。
男の記憶の中の部隊長は、何時でも怯えていた印象しか無かった。
獣の群れの中に放り込まれて、怯えて吼える一匹の家犬
獣は誰も犬になぞ興味はないのに気の毒な事だ…
考え事をしていても馴れた手つきは三つ編みを編み終えて綺麗に束ねた。
よし、と満足気に終いの合図の声を零したその後、覚えた>>240と、呟く彼に思わず笑ってしまい]
今更か。其処まで伸びる前に気付くだろうに。
[面白いな君は、なんて悪意も無く、朗らかに笑う声は、
歌声と違ってこの至近距離ならば少々喧しかったかもしれない]
(423) 2014/01/31(Fri) 03時頃