─回想:星の刺繍─
[青空を背景に飛ぶ小鳥さんたち>>296
みんなが描いてくれたから賑やかになったたくさんの色はこころを踊らせるものなんでしょう。
くるくると心に巻きつく糸は、わたしを締め上げていたなんて、そんなことはあなたには教えなかった。
シルクの手はすこしつめたい。
でも、心のあったかい人は、手がつめたいって誰かが教えてくれたから、きっとシルクの心はあったかいんでしょうね>>297]
そうね。あのね。
わたしも、みんなと繋がる糸が切れてしまうのは、いやよ。
………みんなが離れ離れになってしまっても、同じ空を見ていると思いたいの。
[だからわたしはあなたにお星様をお願いしたの。
遠く離れた誰かにお手紙を届ける鳥さんたちが同じ景色を見れるように。
誰かのお気に入りの本>>212は、巨大車庫からよく姿が見えなくなる。
その本がすこしの間>>298どこかに消えているのは知らなかったけれど。
わたしの大好きな本の存在を思い出して、音をなぞるの]
(421) 2016/10/08(Sat) 18時半頃