[そのようにして長い間続いてきた、魔術師一座の子供たち。自由の条件である10億円には、何年経っても届く気配は見られませんでした。長い長い時間が過ぎました。入ってきた当時は幼かった少女も、もう19歳になりました。]「今日も1日、頑張りましょう!」「もうすぐ、みんな自由になれますよ!」[「おろかものメアリー」の、励ましの声は絶えません。死んだ目をしている——いえ、仮面で目は見えませんが——子供たちにとって、彼女はまさに、希望の象徴でした。「まぬけなマリオ」も、「うそつきメルヤ」も、「なきむしキャサリン」も、「むくちなホリー」も、みーんな、「おろかものメアリー」を、したっていました。*]
(416) 2017/06/18(Sun) 20時半頃