―― エル・ドラード ――
[彼の地は伝承で伝わる『理想都市』。
50年前に逃走した者たちが目指し誰一人として戻ってこなかった地。
機器トラブルにより厳重に警戒されていたゲートに隙が生じた日、
自分はノッカを連れて>>379発掘した過去の遺産を魔改造した水陸両用装甲車を用いてYnst-PE3区を脱出した。
>>0:#2それは土壁や木壁で生活する自分たちにとっては完全なるロストテクノロジーに近いものだ。
それを再現したのは須らく自分はナニかに憑りつかれていたからだろう。
絵本と絵、栞に香水――ノッカが望んだものは人以外は全て運びこめたろう。
積み込める容量はそれなりなる。
だが、人を連れていけないのは一人増えればその分だけ食料が必要となるからだ。
外の情報は存在しない。
高塀に昇っても見渡す限りは大自然なのだ。
そこに在るのは下級種のキングスだけの世界。
なにが、どれだけ必要なのかも不明であった]
(416) rusyi 2018/12/18(Tue) 21時半頃