[会話の中で、こちらを向いた蝶美ちゃんの顔を、じっと見つめる。目深に被った、黒い帽子に隠れた顔。長かった綺麗な髪も今は見えない。——あの文化祭以前に見た彼女と、同じ人なのかなって、思う時がある。事情は聞かなかった。踏み込むようなこともできるわけがない。でも……だからこそ。今の彼女に向かって、率直な感想を零したことがある。]
(415) 2017/03/09(Thu) 23時半頃