[通信機から、更なる影流の声がする。>>405
しーさん、という呼び方が、なんだか少し懐かしい。
ラルフと同い年の影流は、彼とは違ってこちらをさん付け、敬語も使える。
それが若干、こちらの劣等感を強める要素となっていることは、知る由もないだろう]
オレは、今四階。
その霧に、まんまとハメられたっぽい……って感じで、今一人。
四階は霧晴れてるよ。
[そう連絡して、ちらりと左肩を見やる。
布袋が一緒だと言ったが……わざわざ魔法で治癒してもらうほどの怪我じゃないだろう。
とにかく、みんなとはぐれて、今は一人だ。
恐らくだが、応援隊の中では自分が一番最上階にいるのだろうか。
このまま合流を待った方がいいかもしれない。
そんなことを考えながら、
まさか階下ではへクターが小さくなって連れ去られているかもなんて、思いもしない**]
(415) 2016/06/06(Mon) 01時頃