そう、嬉しいなら……もう一度、轢かれたい?
[結局泣いてるじゃん!なんて、生易しい突っ込みなんて与えてやらない。それくらいには怒っていた。
大人しい子を怒らせると怖いんだぞを体現して、ルーカスの足を跨いだまま、どこまでも静かな視線で彼を見下ろす。
普段彼には見下ろされることが多い自分が彼を見下ろす。しかもわりと無表情で。]
あぁ……怪我?大したことないよ。
[距離を詰められれば、困ったなと怪我をしていない方の手で髪をかきあげる。
心配する様子なんて見せられれば、怒りたいと思う気持ちがとたんに萎んでしまう。
怒ることには慣れていない。]
………ッ、い……!ちょ、離して…!!
[突如怪我をした方の手首を強く握られれば、咄嗟に顔を顰め、拒絶しようとした。どうやら手首を捻ってしまったようだ。
これもまた嫌がらせの続きなのだろうか。非難がましく彼を見る。]
(405) 2013/12/11(Wed) 21時頃