[偶然か否か、近づく薄灯りに。傍の瞳の虚ろな色に、ふるりと身体が震えて] ――…セシル…?[もう一度名前を呼ぶ。眉根が寄ったのは彼に対する違和感からと、急に立ち上がったので感じた足の痛み。] …お水、汲めたわ… ―――…戻りましょう…?[そう言わないと、光が近づきそうで怖かったから。彼がもっとわからなくなりそうで、怖かったから。先程縋った時と同じ場所に手を伸ばして、戻るようにと裾を少し 引っ張った。]
(404) 2010/07/20(Tue) 00時頃