[冷たい雨が降り注ぐ校舎から抜け出して、明日を迎えた先。
志水との約束>>0:191を果たすために渡したのは一枚のCD。
茅原が好きな曲は俺も好きだけど、俺はこっちの方が好きだって手渡した曲。
いつか両の手で足りるくらいのCDしかないと聞いてきたので貸すついでにプレゼントだとして押し付けた。
困らせてしまったのなら代わりに強請ったのは、彼女の唯一の家族と彼女のデュエット
少しくらい音がズレていたって構わない。
ライブをセッティングするのは慣れている。
もしほろびのうたといつかノートの端書きに描かれたハノイの塔が完成して、世界が滅亡してしまったとしても。
また新たに起き上がる命がある限り、再生していく筈だ。
その為の必要な投資として。
あの時手渡したCDが彼女の口元に笑みを残せているといいと思う]
(401) 24kisouth 2016/09/28(Wed) 22時頃