…ふむ、喧嘩両成敗、かな。
[然して悩まず結論は出た。]
……二人共ー、次からは外でやりなさい。
ドールの仕事の邪魔をするモンじゃあないぞー。
[声を張り上げ、忠告を。
今、どうしろという進言は無い。
代わりにのんびり歩み寄れば、縫い止められて動けぬドナルドに、にこり微笑み掛けてから、無駄のない動きで顎先への掌底を。
脳を揺らし、動きを止めるだけのそれ。ダメージは少ないだろう、しかし人と然程変わらぬ構造の身体、傷を修復は出来ても、脳を揺らされそう素早く動ける様にはなりはしない]
…キミは少し眠って、落ち着いた方が良い。
[穏やかな声音で、変わらぬ微笑みでそう告げたドナルドの後頭部に、組んだ両手を振り下ろす、空気を裂く音。頭蓋の骨を軋ませる重い拳がめり込んで、ごきん、と背筋が震える様な、小気味良い音が辺りに鳴り響く。
首の骨が、多少、どうにかなったかもしれない。
ドナルドに贈る強制的なブラックアウト、彼の丈夫さ如何にもよるが、修復に掛かるそう短くは無い時間の間は、多少は大人しくしていてくれるだろう]
(401) 2014/02/02(Sun) 03時頃