あたしも、…ごめんね。泣いちゃって、…傷つけちゃったの。
鳥さんも、シルクちゃんも、寂しかったんだよね、きっと。あたしだけじゃないんだ、って。
たぶん……そうなんだ。
ありがと、シルクちゃん、シルクちゃん、だいすきだよ。
[いつかの小鳥のおはなしを、少女は知らない。>>252
亡骸をひとりで埋めたベッドは、物足りなくて、小鳥は寂しがっているかもしれない。…なんて、思って。
白い花の添えられた、土肌が見える地面をそっと指差した]
あのね、お花、一緒につくろう。
花冠をつくってあげたら、鳥さんも喜んでくれるかな……って。
[根拠なんてなくって、もしかしたら一緒に花冠を作りたかっただけなのかもしれない。
でも、あたしだけじゃなくって、みんなで見送ってあげれば、きっと雛も寂しくない、って思ったから。
どうせなら、デメテルちゃんのお花も、いまここにあればいいのに。>>264
あたしとシルクちゃんと、ニコラスせんせいとヴェスパせんせい、だけじゃなくって。みんなで送ってあげれば、きっと賑やかだもの。*]
(401) 2016/10/08(Sat) 17時半頃