―深夜・天体観測室→自室―
[…――探し物は程無くしてドールが見つけて来てくれた。手を引いて起こしたものの、歩くのも億劫そうな彼に、仕方ないな、と小さく笑って、肩に担ぎ上げる。
人目に付いた場合の彼の体裁を考慮してやる心算だったが、一度抱え上げてしまえば多少暴れられたとてびくともせず、下ろす気はないと行動で示しただろう。
どうせ、運ぶ事に然して苦になる重さでも無い。
自室に辿り着けば、問答無用で…恐らく彼の使う物より一回り大きなベッドに放り込めば、荷物から零れる、ソファーで良いと云う小さな抗議の声>>351。
しかしそれで身体が休まるものかと、聞く耳は持たず、彼の頭を枕に埋めて布団を肩まで引き摺り上げた。
そうして彼に背を向ける様に、傍らにゆったりと腰を落ち着かせ]
(399) 2014/02/04(Tue) 03時半頃