[黒々とした怒張には太い血管が幾重にも走り、既に滾る。
莫迦。と罵られ>>376ても、甘く心に溜まるのは、結局彼が己を赦す所為だ。
いつもいつでも、赦され、彼の心の内側に住んで居たい。
吐息を受ける怒張が熱に揺れ、先端の窪みを露で滲ませる。
彼を犯す蟲と同じ色の滴り、匂いまで似て、彼の五感に麻痺を齎した。
子種を溜めた陰嚢は重い張りを持ち、彼の舌にずしりと乗る。
口腔で転がされると、細く恍惚を伴う息が零れ。]
良い子だ、トレイル。
―――…お前は良い子だ、私の良い子だ。
[身体を傾け、耳に注ぐ密やかな睦言。
先端から飲み込もうとする彼の後頭部を掌で支え、中程で止まってしまっても、引き寄せて喉の奥へと侵食。>>377
その度に蟲が背後で暴れ、上下の口を一杯に満たし、前倒しても後倒しても、ズチュ、と彼の粘膜を捏ねる。
―――寧ろこれは花を好きように貪り尽くす饗宴。
咽喉の柔らかい場所を亀頭で押し上げると、跳ねた身体を蟲が穿つ。受粉される花のように、彼に逆らう術などありはしない。]
(398) momoten 2014/02/11(Tue) 22時頃