ー講義前・職員室ー
[採点の纏め作業が終わり、少し時間ができたのをいいことに。
昼寝…ではなく、昨日借りた本を開く。
黒いカバーのその本はかなり昔に書かれたもののようで、文字の小ささも手伝って読みにくいことこの上ない、が。]
(やっぱりダメだ。悪魔祓いとは名ばかりじゃねえか。)
[おおよその内容を確認し、舌打ちをしてワインをあおる。
悪魔に憑かれたらどうすればいいか、悪魔憑きの相手をどうすれば殺せるか…憑かれた人を生きながらえさせながら、悪魔のみを祓う術は、どこにも書かれていなかった。]
前にも読んだことはあれど、見逃しとかねーかなーって思ったんだけどなあ…
[昨日夕刻の礼拝堂でチャールズに指摘され、気づいた黒い気配。
…間違いない。禁書は存在する。そして…封印が解けかかっているか、もう解けてしまっているのか。
自分にはなにもできないのかと、頭を抱える。こういう時に信仰心があれば、悪魔は神がなんとかしてくれると楽観的に捉えられたのかもしれないが。]
図書館はあれだけ探したし、ないはず、だよな…
[存在を秘匿された部屋があるなど、知る由もなく。本は机に放置して、教室へと。]*
(396) 2014/06/20(Fri) 18時頃