[>>385>>386もちろん、淫気に浮かされていなければ、こんなことしないのだけど。
男であるキルロイとのセックスに大した嫌悪感を抱かないのは、彼があまりに女の子みたいな反応を、するから。
彼をここまで“女”たらしめたのは、あの時ドアの先にいた、直円とかいう吸血鬼と……リツという、キルロイの弟。
キルロイは、仲間で。年下だけど、上司で。自分を救ってくれた人で、彼を助けることになるのなら、オレの命なんて惜しくないくらい。こんなことをする相手では、ない。
のに。この胸に燻る感情は、何だろう]
ん、はいった……ぁ、 そん、な しめ、たら、ぁ
や、やば いって、あああ、 きもち、 んんっ……
……ふ、ぅ クソ、ずりぃ なぁ
キルロイさん、こんなにしたの、
オレだったら、よかった のに
[キルロイのこんな顔。初めて見る。こんな声も、キルロイの中の感触も。全部、初めて。
それを最初に知るのが、自分だったら。
これは、お門違いな、嫉妬。
淫液によって増幅されたのは、性欲や快感だけではなくて。敬愛を恋慕とはき違え、際限のない征服欲、独占欲に溺れそうになる]
(394) 2016/06/09(Thu) 00時半頃