ウイルスの温床にされるんですよ。
機能を狂わされ、いいように内側を蝕まれ、生きているか死んでいるのかも分からない状態のまま、害となるウイルスを育み続けて……。
やがては細胞自体が破壊され、さらなるウイルスが仲間……他の細胞たちを、蝕んでいくんです。
止まることなく、次々と。
[暫時、しん、と声の途切れた室内に、授業の終わりを告げる音が乾いた調子で響き渡る。
また>>41、余計なことを付け加えすぎてしまったのかもしれない。
男は表情を緩めながら、力強く声掛けた]
そうならないように、人間の体には抗体というものもあるんですけどね。
先天的・後天的……あぁ、つまり人為的とか……で獲得できる抗体があれば、防げるウイルスも多いですし。
それに、生物学的には眉唾ですが、有害なウイルスを反射的に体が拒絶した、という事例もあるそうです。
その文献によると、体に強い負担が掛ったためか、障害と呼べない程度には何かしらの制限が起きたそうですが……。
ま、そこらへんの詳しい内容は、また、次回に**。
―午前・生物学教室・了―
(389) 2011/11/29(Tue) 22時頃