―― 敷地裏手・貯水槽 ――[鎖の先を手に、レティーシャを振り返る。それから自分が持って来たバッグと、店員の制服として彼女が着けていたエプロンを拾い上げた]さて、ちょっと散歩でもしようか。なに、心配するな。ほんの二、三十歩だよ。あっちの貯水槽まで行くだけだ。[そう言って腕を下ろせば、じゃらりと鎖が垂れ下がった]レティ、お前は四つん這いになって付いてくるんだよ。それとも――くく、そうだな。『嫌なら無理にしなくても良い』ぞ?立って、歩いてきても。
(387) 2012/07/19(Thu) 23時半頃