―回想・二人に話しかける>>351前―[荷物をぶら下げ車から降りる。振り返ってみれば、白かった車体には幾度も乗り越えた死体の返り血がついてた。追突と、ひきつぶす感覚は金属越しだというのに鳥肌を立たせるし、ぞわと背筋を通り抜けていた。]……センセ、みんなのために死ぬ、とか止めてください ね[車内でかけられた「誘導」の言葉>>358、それは最悪の結末を想起させるのに充分だった。怪物たちを誘導した後で、教師がどうやって戻ってこれるのか知らない。けれど、車に乗り込む際の行動で、降りる時も同様のことが必要だろうとあたりをつける。][首を傾ぐようにして思い出すのは道中のこと]
(387) 2011/12/04(Sun) 21時頃