―現在:1F保健室― いってらっしゃい。 出来れば、黒のハイソックスもお願いしてもいい?[申し出>>328には、素直に甘えておくことにしよう。財布から、野口さんを取り出して、出ていく影たちを見送ったと思う。一人になって、改めて思う。余りにも、静かすぎる。うっすらと漂う消毒液のような匂いと、ざあざあと降りしきる雨の音。それ以外に、動くものがないような錯覚にすら襲われて、私は、小さく首を振った。そんな想像、馬鹿げている。少なくとも、共に来たクラスメイトはいるし、電気だって、冷暖房だって稼働している。人の痕跡は、確かにあるのだから。]
(384) 2016/09/13(Tue) 19時半頃