―地下・隠し部屋―[燭台の炎がぼんやりと内部を照らしている。 洞を利用して作られたようで、 壁は固められた土や、所々に突出する岩も見えた。] ……?[炎の明かりで見える場所を広げていく。 祭壇のようなものや、天井から吊るされたロープ。 藁が敷いてある箇所もあり、 上階のものより更に冷えた水瓶も見受けられる。 水瓶を覗き込めば、中身は十分にあることから 決して長く使われていなかった空間ではないことが察せられた。 微かに、血のような匂いもする。 じわりと滲む恐怖感から、一歩後ずさると 靴の踵に、こん、と硬質なものが当たった。]
(382) 2016/03/06(Sun) 19時半頃