あぁ、聞いてくださいよ。実はいきなり攻撃くらったんスよ、丁度本田さんが居た方角から。
それくらいで疑うなんてって思うかもしれないっスけど、どーも気がたってるんで許してください。一応死にたくないんで。
[にこり。それでもやはり、銃は構えたまま。
彼が両手を挙げるのと同時に武器を下そうとは思ってた。そしてもう一度謝ろうとも。
しかし、事態は良い方には転がらない。
……明確な殺意、しかもそれを言葉にされてしまえばため息を一つ。
言葉を紡ぐ音は重く鈍く。>>374]
…本田さんってそんな人でしたっけ?
それとも、願い事が叶うチャンスが目の前にぶら下がってれば誰しも人が変わったように振る舞うんスかね。
残念です、本当に。こんな形で向き合いたく無かったっスけど。
[言い終わると同時に引金を引く。
狙うは彼の心臓、頭、首元、肩…そんな場所では無く………足元。
放った鉛玉が着弾した瞬間、本田の足元ごと凍らせようと冷たく硬い、そして純度の高いそれが広がっていっただろうか。]
(379) 2014/12/09(Tue) 20時半頃