―回想・みんなサンドイッチ―
[ ぎゅってしに行ったぼくに、デメテルはだいすきって返してくれた。
笑ってるのに、やっぱりランプの光に照らされた
瞳が、何かで揺れているように見えて、ぼくは――――だいすき、嬉しいって言ってくれるデメテルに
やっぱりチクチクする。
ぼくだってだいすきだし、嬉しい。
でもくるしい。ホレーショーせんせいが今日くれた卵だって、ぼくたちの巣立ちが近づいてきているようで。
――……ぼく達、どんな鳥になるんだろう。
今年も完成できなかった刺繍が心に浮かんでくる。
どんな味がして…せんせい達に美味しいって
思ってもらえるんだろう?だけどそのとき、ぼく達は
離ればなれ。かなしい、さびしい、せつない。
そんなぼく達にポップコーンみたいにピッパが
弾け飛んできた。そこから、ぼくとデメテルと
ピッパのサンドイッチ大会が始まった。>>186>>187]
(371) 2016/10/10(Mon) 21時半頃