[優しく頭に乗る手に、一瞬だけ目を閉じる。>>363
ありがとう、それから、……ごめんなさい。
口には出さずに、心の中で思う。続いた言葉には、少し慌てる。>>365]
……あ、でも。
別所くんとか、気分が悪そうだったけど──、
[保健室、女子で使っちゃっても大丈夫なのかな。
そう言いかけて、気付く。いつの間にか、別所の姿がない。
声をかけて出ていったのかもしれないけれど>>346、自分のことで手一杯で意識が向いていなかったのかもしれなかった。
「食堂は流石に消えてないと思う」という声に、曖昧に頷いた。
志乃の声はいつだってよく通って、どこか気持ちを平らかにしてゆく。
ふと、時計を見る。
外が雪景色で、室内はずっとあかりが灯っていたから、どこか感覚を失っていたけれど。
時刻は、きっともう、夜になろうとしていた*]
(370) 2015/07/07(Tue) 23時半頃