[楼里が後ろに行くのを見送って思ったことは
(あの形の靴が…気に入ってるんだろうか)
なんてことで。
楼里と別れる前に、自分が彼に買ってやった靴>>291のことは
よく、憶えていた。
勉強を頑張ったとはいえ、医者になれたぐらいだ
記憶力はそこそこあったのか
再会した楼里の足には見覚えのあるスニーカー>>292。
まさか「あのスニーカー」だとは思ってなくて
同じ靴を買い続けているのだと
勝手に勘違いしているのだけれど。
自分が買うまでは、そのスニーカーは履いていなかったはず。
「一足目」を買えたことが嬉しくて
今でも、その靴を見ると『買い替えろ』なんて言いながら
靴を買った時を思い出して、暖かな気持ちになっているのは
なるべく、ばれないように振る舞い続けているつもりで。
近いうちに新しい靴を買ってやろうと画策しているのは、まだ秘密]*
(370) 2015/11/19(Thu) 22時半頃