― キッチン:ベッキーとの会話(>>329) ―
[それはスージーにスープを温め直してやった後。
ルパートはまだキッチンで片づけや掃除などを行っていたか。飛び込んできたベッキーに驚いて顔を上げた。
息をきらしてきている。何かあったのかと思って血相を変えて近づくが、]
……え? なに?
[話始めの唐突さに最初はついていけずに戸惑っていたが、次第に話していることが、恐らくはモンドたちのメモだのなんだのの話だろうと合点がいく。]
あぁ……それか。
いや狙われてどう気を付けたらいいんだかも、
わからねえけど。
[あんな強面のワケアリ集団の中の腕自慢と喧嘩して勝てと言われても土台無理である。気を付けようがない気がするので、曖昧に頷くことにした。狙われるという事への想像力が大概貧困であった。]
はあ。でも娘が泣かされたとあっちゃあ。
おれも気分がよくねえな。
[ベッキーの瞳いっぱいの涙はいまにも零れてしまいそうなほどだ。]
(369) 2018/08/02(Thu) 06時半頃