……おや、トロいな。
[ご親切にもあれだけ大声で叫んで注意を引いた後の攻撃だ、流石に避けられると思っていたが、>>353概ね命中したらしい。
新入り君は、誰かが鍛える必要がありそうだなぁなんて、呑気に考えながら、のんびりと歩み寄る。怯える犬のような二人は自力で逃げ出せそうだし、元気な二人は好きに遊ぶと良い。けれど小さな彼は誰かが回収せねばなるまい。
まるで場違いな呑気な動きで二人の傍まで寄れば、ちょっと失礼、と一声かけて、今にも二人に踏まれそうなオスカーを引きずり出す。
小さなその身を片腕で軽々抱き上げて、邪魔にならぬ距離まで退く。
その場をそのまま後にしても良かったけれど……――血気盛んな若者二人、放っておくと余計に面倒な事になりそうな気もして、ドールを呼び寄せ小さな彼の処置はドールに任せ、相変わらず、見張りと云う名の傍観の体]
(365) 2014/02/02(Sun) 01時半頃