[ごとん。左右から同時に「何か」の落ちる音。
ごとん。もう一度、今度はもう少し重いものが落ちる音。
…自分の手と、胴体の落ちる音だ。
その認識をする間もなく全身がその痛みを発する。
何も、考えられなくなる位に。]
もう、いいんだ。
[確かに、此処に来てから。話すようになった人たちがいた。支えになってくれる人もいた。
だけど。その人たちの横に、自分がいていいだなんて思えない。自分なんか要らない筈なのになんでいつまでも此処にいるのか、どうして死なせさえもさせてくれないのか、ずっと疑問に思っていた。
だけど、気がついた。自分の四肢を全て同時に切り離せば、助からないであろうこと。やっとここからいなくなるであろうことが。それができることと同時に。
言葉にならない程の痛みの中、思考ももう満足にできなくなってきて、もう、死ぬのだろうと、思っ―]
(364) 2013/06/24(Mon) 05時半頃