[喉を潤す水を、かれが落とした少女と揃いの白い帽子を。
そして何より、未知の動物を探しに行こうというイワノフの誘いはとてもこころ惹かれるものだった。>>228]
ほう…、その"うさぎ"とやらも動物で、
わらわに似ておるのか。
それは是非とも、見てみたいのう。
[イヌも、ネコも。もちろんイエティとやらもどんな生き物かカリュクスはまだ知らない。花園には様々な戦士の記憶が宿るらしいから、歩いていれば出会えるだろう。
そうと決まれば、早速探しに行きたいと。髪を結うのにまごつく指にじれったく、助け船を出して。>>153]
魔法だとすれば、花園の、じゃな。
痛くはなかったか?
魂になってまで怪我や落し物をするとはお主、
なかなかにうっかりさんよの。
[どんな些細なことも、ひとつひとつ褒めてもらえる。その度に謙遜したいような、ふんぞり返りたいような気持ちになって。得意気な顔で生意気を口にし、綺麗に塞がった指を確認するようにひと擦りして、離す。>>224]
(361) 2015/12/12(Sat) 17時頃